秋
運び出さずに、積む
公園や平地林に積もった落ち葉を、外へ出さずに一か所へ集めます。袋に詰めて運び出す代わりに、その場で山にする。それだけのことから始まります。
農のある暮らし・循環する遊び場
東京都練馬区
落ち葉を運び出さずに、その場で遊び場にする。
子どもが遊ぶうちに土に還り、その土は地域の中へ。
秋になると、公園の落ち葉が袋にまとめられて、道の端に積まれています。
あれは、どこへ行くんだろう。
森なら放っておけば土になるものが、人が集めて運び出した先で、行方が見えなくなる。
じゃあ、運び出さなかったらどうなるんだろう。
ここから先は、まだ実現していない風景です。構想のドローイングで、一年の流れを描いています。
秋
公園や平地林に積もった落ち葉を、外へ出さずに一か所へ集めます。袋に詰めて運び出す代わりに、その場で山にする。それだけのことから始まります。
晚秋
落ち葉の山があれば、登りたくなる。飛び込みたくなる。掘りたくなる。誰かに頼まれてやることではなく、目の前にその山があるからそうなる、という種類のことだと思っています。
冬
堆肥づくりでいちばん大変なのは、積んだ山を崩して混ぜ、空気を入れる「切り返し」だそうです。遊びの中で起きることと、この作業は、かなり重なっています。
春
踏まれて、崩れて、混ざって、空気が入る。冬を越えるころ、山の色が変わりはじめます。落ち葉だったものが、土になっていく。
初夏
できた堆肥は、地域の中で使ってもらいます。特定の誰かの畑を当てにするのではなく、必要な人が必要なだけ持っていける形にできたら、と考えています。
地面を切ってみると、この二つがなぜ重なるのかが見えてきます。くぼみに落ち葉が厚くたまり、その上で人が動く。堆肥づくりで人が意図してやっている操作と、遊びの中で起きることが、かなりの部分で一致しています。
練馬区には、東京区部の農地のおよそ4割が集まっています。自転車で10分も走ればキャベツ畑があって、夏には直売所が出ている。そういう場所です。
農業に関わっていない住民が、間接的に農の環境に触れられる場所があったら。農がそこにあることでできる暮らし方が、少し見えてくるかもしれません。
新しくコミュニティをつくろうとしているわけではありません。すでにある地域の活動が、落ち葉というひとつのものを介して横でつながる。そのつながり方のほうに、可能性があると思っています。
2026年度(令和8年度)、練馬区みどりのまちづくりセンターの「まちづくり活動助成事業」に採択され、同センターと協働して進めています。
決まったことがあれば、その都度ここに書き足していきます。
ochiba(2026年3月設立)
中馬 啓太
代表理事/建築家・一級建築士
チューマアーキテクトアンドアソシエイツ一級建築士事務所 代表
建築の設計に加えて、プロダクトデザインとまちづくりに取り組んでいます。ochiba の企画・設計・運営。
山崎 嵩拓
理事
東京大学 環境デザイン研究室 特任助教
浪崎 直子
理事
帝京科学大学 アニマルサイエンス学科 講師/日本海洋教育学会 副会長
協働
一緒に進めてくださる方・団体が増えたら、ここに書き足していきます。
一緒に落ち葉を踏みたい方、できた堆肥を畑で使ってみたい方、場所や活動について話してみたい方。見に来ていただくだけでも歓迎です。
落ち葉と堆肥、練馬の都市農業、遊び場のこと。調べたことと、考えていることを置いています。