ochiba

2026-09-07

武蔵野の落ち葉堆肥農法が世界農業遺産になっている——そして練馬は、その認定地域には入っていない

落ち葉を集めて堆肥にし、畑の土をつくる。江戸時代から続く武蔵野の落ち葉堆肥農法は2023年7月に世界農業遺産に認定されました。認定地域は埼玉県側で、練馬は入っていません。

住宅地に囲まれた練馬の畑のドローイング。手前で数人が落ち葉の積もった地面にかがみ込んで作業し、奥に一戸建ての家並みが続く。

平地林の落ち葉で、畑の土をつくる

武蔵野台地はもともと火山灰の土で、作物を育てるには痩せていたそうです。

そこで、畑のとなりに雑木林(平地林)を残して、そこから出る落ち葉を集めて堆肥にし、土に入れて畑をつくってきた。江戸時代から続いている方法だと言われています。

林があるから畑ができ、畑があるから林が手入れされる。落ち葉が両方をつないでいる形です。

2023年7月に世界農業遺産へ

この「武蔵野の落ち葉堆肥農法」は、2017年3月に日本農業遺産、2023年7月に世界農業遺産(GIAHS)に認定されています。

出典と確度:

認定されているのは埼玉県側です

ここは書き分けておきたいところです。

認定地域は埼玉県の武蔵野地域(三芳町・所沢市・川越市・ふじみ野市)で、練馬区は含まれていません

ただ、同じ武蔵野台地の上にあることも、土の成り立ちも変わりません。練馬でも落ち葉を使う畑は続いてきました。

新しいことを始めるつもりでいたけれど

落ち葉遊び場を考えはじめたときは、新しいことを始めるつもりでいました。

調べていくうちに、この土地では落ち葉を土に戻すことがずっとやられてきたと分かって、少し見え方が変わりました。

やろうとしているのは、新しい発明というより、いったん途切れかけたものをもう一度やってみるだけなのかもしれません。

そう考えたほうが、気は楽です。


関連:落ち葉遊び場とは何か

読みものの一覧へ